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2022.03.07

ニスコ進学スクール 大曲教室

スマホを「利用する」つもりが、スマホに「利用されて」いませんか??

ニスコ進学スクール大曲教室担当の川西です。

今回は、携帯電話(以下、スマホ)について日ごろ思うことと、今後の教室での対応について考えていることを文章にしようと思います。

スマホの使用が制限されたことにより、数か月で成績が上昇(下降し続けた分を全て取り返した)例あるからです。

また逆に、「これだけやったら伸びるはずなのに...どうして...」という例も目立ち始めたからです。

①スマホは確かに便利

まず最初に、私自身は生徒の利用に対して寛容的であったことをお伝えします。

送迎の連絡や宿題のメモにも役立ちますし、イレギュラーな事態への対応として、生徒たちのスマホ内のグループトークによる迅速な対応などで助けられたこともあります。ネットでの調べものや、動画での学習もできます。これらは「利用」することによる恩恵と言ってよいでしょう。そのようなことから、今まで私は生徒のスマホを取り上げるようなことはしていません。感染症拡大でステイホームなどと言われて、学校閉鎖などではネットでしか友人とつながれない状況もあり、彼らにはもはや欠かせないものとなっているでしょう。同情できる点は多くあります。

しかし、問題はその使用時間です。

②1日4時間以上の使用は、学習に著しく影響

便利なものは使えば使うほど良い、ということはありません。電子辞書は便利ですが、それしか使わないという人は、紙の辞書でも調べものをする人と比べて記憶において不利であることが報告されています。スマホの使用時間が1日に4時間を超える生徒は、せっかく学習習慣があっても(塾に通っていても)、スマホを使わない、より学習時間の短い生徒に比べ学力が低くなる傾向があるそうです。

スマホの魔力

私がスマホ(まだスマホとも呼ばれていない、謎の機器)を持ち始めたのは2009年ごろ、まわりはまだガラケー全盛時代でした。iPhone3Gの時代です。今ほど回線も速くなく、できることは限られており、SNSやゲーム会社などもほとんどアプリに参入していない時代です。それでも大学生時代の私は新しい機器に、度々我を忘れていたと思います。それを考えると、回線速度はみるみる速くなり、大画面になり、大量のゲームアプリやネット広告にあふれる今、小中学生がスマホを欲しがり、のめりこむのは「悪」でしょうか?...いえ、「必然」です。大人が必死に魅力的なコンテンツを作り、世に放ち続けているのですから。スマホに「利用されない」心を持つことが大事ですが、生徒自身で管理することは、極めて困難であると思います。「休み時間に、スマホを触るのをやめよう」といっても、数秒後に無意識なのか触り始める生徒すらいます。

④どう管理するべきか、いっしょに考えましょう

実験的に、以下の管理表を生徒に配布し、まずは自己認識することを習慣づけさせようと思います。

3月スマホ利用チェック表

成績に課題が大きく残る生徒に関しては、実際に「スクリーンタイム」の画面を講師がチェックする機会も必要でしょう。その結果次第では、保護者のご協力の上、使用時間制限をすることになるかと思います。この対応が全ての生徒に最善とは限らないでしょうが、ひとまず春期講習と次年度第1回定期テストに向けて、理解を得ながら続けていこうと思います。

いきなり出される塾からの禁止ルールではなく、あくまで

生徒とともに、課題を解決するための取り組み」として行うつもりです。

説明のない禁止令(ブラック校則など)は、不審・不満のもとです。スマホに限らず、生徒の将来にはこれから多くの新たな製品が登場するでしょう。その時に備える教訓となれば、有意義な取り組みになるのではないでしょうか。

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