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ニスコ進学スクール 大曲教室

2022/04/26

【ニスコラム】「国語テストで空らんだらけ△だらけ...」そんな悩みに。その2


 こんにちは、ニスコ進学スクール大曲教室の川西です。

 前回、道コンの国語のテストで、高得点を取るのに困難さを増している原因を3つ挙げました。

 しかし、国語のテストにおいて基本的な部分は変わっていません。読解問題では、本文中にある内容から、設問に適した形で記述するだけです。(昔あったという「作者の気持ちを答えなさい」のようなものは最早、過去の遺物です。近年では学校のテストでも目にすることがありません。)当たり前なことをなぜしなければならないのか、そしてそれがなぜ難しいのかを、今回は少し工夫して、次のような例を使ってお話しします。

 

お母さんが言います。

「お使い」です。これが国語の本文の後に書いてある設問だと思ってください。本文内容はすでに共有されており、この例では日常的な料理に関しての基礎知識などは、あらかじめ共有されているものとします。

① まず、答えはスーパーの中に必ずあります。スーパーにお使いに行ってほしいと 

言っているからです。スーパーとは本文のことです。ここで冷蔵庫から探す人もいます。×をもらうのは、火を見るよりも明らかですね。設問で「書き抜きなさい」といわれているのに、本文にないことから探さないでください。

② 次に、お母さんの言っていることを、すべて、漏らさず、最後まで聞いてからスーパーに出かけてください。最後まで聞かずにスーパー(本文)で迷子になって時間を浪費し、結局何も買わず帰る(解答用紙を白いままにする)のは愚かですよね。何を探してくるのか忘れたら、もう一度お母さんの言っていることをしっかり確認して(設問を読んで)ください。必ず「まずはこれ」という手がかりがあるはずです。味付けするものを、と言っているのですから、まずは調味料コーナーから探してください。スーパーが棚で整理されているように、本文も段落によって整理されています。

間違ってもキッチン用品の洗剤やタオルコーナーに立ち入らないでください。

 

③調味料コーナーにたどりつけたとして、「たぶん肉じゃがかなー」といって、醤油、砂糖、みりんなどをカゴに入れた人は、注意力が十分でなかった可能性があります。お母さんは、「煮込んだあとに味付けするものがないの。」と言っていました。もう具材を煮込んだ後なのかもしれません。それから煮汁を投入して、果たして肉じゃがは美味しくできるでしょうか。

「ああ、わかった、多分カレーね!ここらへんにあるカレールーっぽいもの全部買っていこ!」と言って、棚にあるものをよく見ずに買い物かごに入れる(タラタラ本文から書きぬく)人が多すぎます。中にはカレールーだけではなく、レトルトカレーも混じっていることがあります。レトルトカレーは味付けには使えませんよね?もうニンジンなどの具も入っちゃってますよね?本文中の指示語(それ)などは抜いたり、置き換えたりしてください。

④さて、ここでカレールーだけをカゴいっぱいに入れて誇らしげにレジに向かわないでください。「それを何種類か」と言っています。カレー、シチュー、肉の種類によってはハヤシライスなども選ばなければなりません

⑤最後に、金額(文字数)などの制限をチェックしてみましょう。1000円以内で、と言っていたのにオーバーしてはだめですし、100円でもだめです。

 さて、いかがでしたでしょうか。中には、スーパーで買ってきた(本文から抜いてきた)ものをそのまま出すのではなく、すこし料理して(自分で適する形に書き換えて)初めて正解になるものもあります。よく見直して、相手の日本語をしっかり読み取れているか、自分の日本語に誤りがないか気づく能力、それが試験における国語力だと思ってください。

 本文の内容を「たぶんここらへんかなー」でいいかげんに抜き出しても、△や×がつく場合が多いことに気づいてください。確信をもって答えられるようになるには、経験が必要です。意気揚々とお使いから帰って、初めてお使いの失敗に気づくように、テストも提出した後に採点されて、初めて間違いに気づく場合が多いでしょう。

 

 圧倒的な失敗経験 ⇒ 減点となった要因についての、他者からの追及 ⇒ 次に同じようなミスをしないための、注意力の形成 ⇒ 自己を客観的に、多角的にみる能力の獲得  

これを何度も経験することが、国語の得点力につながっていくのです。失敗から学び、師からのダメ出しを弟子が受け止めて、少しずつ自らが師になっていく、まるで芸事のような地道さを必要とするのが、国語の困難さの特質であり、また面白いところではないでしょうか。

 毎年、そのような生徒の成長を見るのは、大きな喜びの一つであり、そうしたひと時は、いつまでも忘れられない財産となります。言語を操り、他者の思考をすくいとり、自らの思考を差し出す技術を磨くことを通して、人間は成長するのです。



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