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2022.04.26

ニスコ進学スクール 平岡緑教室

平岡緑教室 ニスコラムースマホは勉強効率を下げる!?

こんにちは、平岡緑教室の成田です。

最近の保護者様との面談でよく話題に挙がるのが、「家でのスマホの使い方」についてです。今や生活にかかせないものとなりつつあるスマホですが、結論から言いますと、スマホは学習効果を下げる要因になっています。これは近年の様々な研究結果からも明らかです。厳密にはスマホだけではありませんが...今回は学習効率を下げる要因とその対策をご紹介したいと思います。

◆フリン効果はすでに頭打ち

まず、フリン効果とは何かというお話です。「人間の知能指数(IQ)は、年々、上昇し続ける」という現象を、ニュージーランドオタゴ大学のジェームズ・フリン教授が1984年の研究論文で初めて示したことから「フリン効果」と呼ばれています。フリン教授はこの研究において「1978年のIQは1932年に比べて13.8ポイント高くなっており、IQは1年あたり0.3ポイント、10年ごとに3ポイント上昇している」と明らかにしました。

ですが、その後ノルウェーのラグナー・フリッシュセンターの研究プロジェクトが、2018年6月11日学術雑誌「米国科学アカデミー紀要」において、「フリン効果は1970年代半ばにピークに達し、それ以降、明らかにIQが低下している」との研究論文を発表したのです。近年の研究結果でも、低下は続いているようです。この要因は厳密には示されていませんが、有力候補として挙がっているのが、「マルチタスク」です。

では、この「マルチタスク」とは何なのかをお話していきます。

◆「マルチタスク」と「シングルタスク」

「マルチタスク」とは簡単に例えると「テレビを見ながら勉強をする」とか「音楽を聴きながら別の作業をする」などです。これは経験したことがある人であれば、わかると思うのですが、2つ以上のことをしているので一見効率が上がっているように感じるのです。ですが、脳には切り換え時間が必要なことをご存知でしょうか?人は1つのことにしか集中できないことが知られています。2つ以上のタスクを行う場合、その前の作業の注意力が次の作業を邪魔するそうです(これを「注意残余」といいます)。これにより効率が大きく下がるということです。この「マルチタスク」が「負のフリン効果(IQを下げる)」の主な要因になっているのです。

これを脱する方法が「マルチタスク(多数のことに集中する)」の対義語「シングルタスク(1つのことに集中する)」です。ただ、この「シングルタスク(1つのことに集中する)」はなかなか家で実施することは難しいと感じています。家の中にはたくさんの誘惑があるからです。この証拠として、全塾生の自習室利用者と成績の相関性を調べてみました。

昨年の中学部の学年末試験を対象に調査してみたところ、非常に興味深いことに、自習室利用者(週3日以上)の94%が成績上昇していました。自習室ではスマホ利用を禁止しており、勉強以外のことはできません。強制的に「シングルタスク(1つのことに集中)」できるようになっている影響ではないかと思います。

ここまで長く綴らせていただきましたが、結論として、スマホは勉強時に同時に利用すると、間違いなく勉強効率を下げます。すぐに止めることが難しいのであれば、回数を減らしたり、使用時間を決めたり、自習室利用の回数を増やしたりと切り替えていくことを強く薦めます。

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