こんにちは、ニスコ進学スクール平岡緑教室担当の成田です。
前にも一度書いたことのある記事ですが、算数や数学で伸び悩んでいる人たち向けのコラムです。参考にしていただければ幸いです。
算数・数学は暗記科目か!?
たまに、「数学はパターンを暗記すれば大丈夫だ」と言う人がいます。その意図もわからなくもないのですが、それと同時に、そう言い切るための根拠も薄いと思います。何を「パターン」と呼ぶか、何を「暗記」と呼ぶか、その場で必要なアイデアがどれくらい浮かぶか、などの人による部分、そして中学生であれば目標としている高校のレベルによる部分の両方ともが大きすぎるからです。大学入試ともなれば、その差はさらに広がっていきます。確かに「暗記」による「定石」というものはどの教科にも必要なものですが、私はこの「定石」だけでは一定ラインまでしか数学の成績を伸ばすことは不可能だと感じています。
「定石」 対 「思考力」
入試における数学では、新しい問題にぶつかったときに「それまでの経験・知識をどのように応用するか」という部分が大切になってきます。
したがって、小中高12年間の学習の中のどこかのタイミングで、
「型を身に付けるフェーズ」から「型を応用するフェーズ」に学習姿勢を切り替える必要があると考えています。
(私はこれをよく日本の伝統芸能の考え方になぞらえて「守」「破」「離」と呼んでいます...。)
それがうまくいかない人は受験勉強では苦労します。「身体に覚えさせること(その場では考えないこと)」と「それを組み合わせること(その場で考えること)」との区別がつかず、いつまで経っても低学年時の学習の仕方を引きずってしまうのです。極端な例を挙げれば、問題集を片っ端から解いたはいいが、何も身についていないということになったりするわけです。
そのような人は頑張っても頑張っても成績が伸びず、「こんなに頑張ってるのになぜ伸び
ないんだろう?」「自分はダメなんじゃないか」と落ち込んでしまいます。
算数・数学力を伸ばす必要条件
新しい問題にぶつかったときに適切な解法が浮かぶかどうかは、
どれだけの解法を覚えてきたかではなく、
どれだけ自分の頭で考えてきたか、そして、
どれだけ数学的な頭の動かし方ができるようになっているか