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2022.06.10

ニスコパーソナル 琴似教室

脱「公式」学習!

琴似教室でとても大切にしているテーマです。

講師研修でも必ず触れています。

公式は便利です。

でも公式とは理屈をすっとばした、よくわからないけどそれで答えがでる、という恐ろしい代物です。

理屈抜きはもはや学びとは言えません。

そして公式のみの便利学習は中3から高校生、大学入試という進路の転換期において最悪の効果を発揮してくれます。

今まで楽をしてきたばかりに肝心なタイミングで問題の理屈を考えることができない

どの公式を使ったらよいのかわからない...ひどく不便な状況をもたらしてくれるのです。

さて、先日小学6年生に円の公式について授業を行っていました。

この話を聞いた小学生の反応は最後にお伝えします。

では有名な公式

半径 × 半径 × 3.14 = 円の面積

何度も唱える公式です。

しかしなぜこの "形" なのでしょうか? 

なぜ半径を2回かけるのか?

ほとんどの人はこのように認識しています。



半径を2回かけてから何となく円周率をかけてみる、、、

しかし実際には下記の通りとなります。



ヒモで円を作ったと考えてください。

この円を元のヒモにもどします。※円は正確には直線になりません。

そしてそれぞれを真っ二つにしてください。

そうするとそれぞれの長さはこのようになります。

そしてこの4本のヒモで四角形をつくります。※実際には平行四辺形です。

この四角形の面積は

タテ × ヨコ = 面積

で求められます。一連の流れでおわかりの通り、円の面積は四角形に形を変えてから求めているのです

だから

タテ (半径) × ヨコ (半径×3.14) = 面積 (円の面積)



なのです。

もっと正確に言うと複数の扇形にカットしてから四角形を作っています。

円の面積の公式が実は タテ × ヨコ =四角形の面積だったと知った小学生たちは目から鱗です!

「 先生!この話うちの親にもしていい⁉ 」

最高に嬉しい一言です。

覚えたことを誰かに伝える時が一番記憶に残ります。

上記の話は有名ですので琴似教室でしか知りえない・・・なんてことはありません。

どこの塾でも学校でも教えているでしょう。

だからこそ大事なことは " 確実に伝える " ということです。

生徒たちにこの話をすると、学校でやったような気がする...と口をそろえて言います。

「 たくさんの扇形に分けてた...よくわからないけど 」

記憶に残らない、理解できていない授業では意味がありません。

今回の生徒の反応、そのセリフには " はっきりとわかった! " という意思が込められています。

相手のことを考えながら対話することで、確実な知識と思考力を授けられるように日々精進していきたいと実感した一日でした。


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