こんにちは!!NISCOplus+ 伏見教室・啓明教室担当の橋本です。
前回、お話しした先取り学習を焦ってやるよりも、算数は1つ1つ丁寧に学習して理解を深めることが重要であることについて記事にしました。
その続きで、割合についてお話します。
東洋経済社が割合についての記事を載せていました。
数学者の芳沢光雄さんが書いた新書には次のような問題がありました。
2000年に対して売上高が2001年は10%成長し、2001年に対して2002年は20%成長した。このとき、2000年に対して2002年は何%成長したか?
答えは32%ですが、この問題大学生の半数以上が間違えたそうです。
ほとんどの大学生が30%と答えて間違えたみたいですが、これは暗記学習をしてきた弊害です。
割合の文章を国語力でしっかりと読解して解く訓練をせずに、公式に当てはめて解かせる学習を学校でも塾でも行っていることが多いことで、よくわからないものを計算している状態になっている子が増えています。
この問題は割合を理解できている小学生であれば、十分解けます。
逆にここで理解しないまま先取りを意識しすぎてわかっていないまま進んでしまうと、割合がわからないまま中学生になります。
上の問題、定期試験でも450点overを取るような子でも、何を言っているのかわからず、解けない子も出てくるはずです。
理解をしたうえで、しっかりと定着するまで練習する。
勉強に近道はありません。
小学生の時こそ、焦らずに1つ1つを理解していくようにしましょう。
最後にお知らせです。