こんにちは、平岡緑・平岡公園教室担当の成田です。以前にも同じような記事を掲載しましたが、改めて「算数・数学」にお悩みの生徒様・保護者様からの問合せが増えてきましたので、もう一度掲載させていただきます。
保護者様との面談で、話題に挙がることが多い「算数・数学の思考力を鍛える勉強法」についてです。私の考える「算数・数学脳の育て方」を少しだけここでお教えいたします。
まず、以下の3点についてです。こんな学習をしていませんか?
① 意味を考えずにとりあえず暗記
② 「規則」の意味を理解していない
③ とりあえずやっつけで答えだけ写している
これらは思考力・発想力を鍛えることから遠ざける原因となります。
一体どういうことなのか、1つ1つ事例を挙げながらご説明させていただきます。
① 意味を考えずにとりあえず暗記
この代表的な例は「九九」と「単位変換」です。「九九」自体憶えることは簡単ですが、この憶え方にも、思考力・発想力に差がつく原因があります。例えば、サンシジュウニ(3×4)とシサンジュウニ(4×3)が同じ答えになるということなどです。これは「九九」の組合せにによる答えはすべて憶える必要がないことに気づけば、さらに速く計算をできるようになります(専門用語では交換律ともいいますが...)。これと同様に「単位変換」もただ憶えるだけではなく、1m3=1000L=1000000mL=1000000cm3といったように、「なぜこの式が成り立つのか」を説明できるようになれば、わざわざ憶える必要もなくなり、自分で導出できるようになり、なおかつ思考力も養われるわけです。憶えること自体が悪いわけではありませんが、この式が成立する背景や、導出法や利点を説明させる問題が入試では増えてきているので、今後重要になってくる考え方だと思います。
② 「規則」の意味を理解していない
この代表的な例は「四則混合計算」でしょう。例えば、
大人が見ると、こんなの簡単だろうと思うのですが、意外と解けないというか、この基本的な計算法則を理解していない生徒は一定数います。まず「規則」とは物事をスムーズに進めていくためのもので、この「規則」を利用することでトラブルや混乱を避けることができます。そして、計算速度を上げたり、「規則」を学ぶことで新たな発見をすることもできるでしょう。これが本当の算数・数学の面白さでもあります。
③ とりあえずやっつけで答えだけ写している
これは最もやってはいけない事例です。ここまでくると目的が変わっているので、時間の無駄といっても良いかもしれませんね。思考力・発想力は、問題と「愚直に向き合い・考えること」でしか養われません。
以上3点の学習を続けている生徒はいつまで経っても、どんなに時間を割いても成績は変わらないでしょう。これらに共通して見えてくる算数・数学における思考力・発想力向上のカギは
いつでも、なぜそうなるのか考えながら学ぶ
ということです。そして、「間違い」の中に一番の学びがあることも忘れてはいけません。近年、この「間違う」ことに対して、異常なまでの「恐れ」を抱いている生徒が多くなってきたように感じます。それは、「うまくやろう」という心理の裏返しでもあるのですが、「間違い」をすることは決して悪いことではありません。「なぜ間違ったのか」を真剣に考えることで、より深い理解につながることがありますし、「失敗しても大丈夫」という心理があることによって、自由な発想で問題に取り組めるようになるからです。
思考力を高める問題をニスコでは多く取り入れています。現在、体験授業も実施しておりますので、気になった方は是非一度体験し、授業の雰囲気をつかんでみてください。
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