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2023.10.03

ニスコ進学スクール あいの里教室

【ニスコラム】耳の壁~日本語と英語の間に~その2

 こんにちは、ニスコ進学スクールあいの里教室の川西です。前回に引き続き、「英語のリスニング能力の向上に必要なもの」について書いていきたいと思います。

前回のあらすじ

中学英語のリスニングの時点で、「カタカナ英語」の感覚を捨て、「アクセントや発音」に注意を払おう!

今回のテーマ

 英語音声における、「強弱」と「音の多様さ」についていこう!

① 「カタカナ語」のアクセントを意識して取り去る

日本語には外来語も多く、それらはカタカナで書かれる以外は、特に発音やアクセントに気を配られません。「チットり場」が「ティケトゥ売り場」になったら、街中では大混乱が起こるでしょう。「マトがやい」が「トゥメイロゥがやい」と言われても通じないでしょうし、「テル(ホーウ)」「カレンダー(カーレンダ)」「エレベーター(レヴェーター)」など、すべては本来の音声情報を失い、日本語のリズム感に溶け込んでいます。それが時に、リスニングを妨げる要素となります。カタカナ用の耳という網を待ち構えて、英語音声を捕まえようとしても、有効ではありません。「強く読まれすぎて、弱く読まれすぎて聞き取れない」というものを減らしていきましょう。

② 音の多様さを意識して、耳のセンサーを磨く

日本語はとても「視覚的な」言語であると言われています。ひらがなで70種(濁点のついた「が」「ば」小さい「っ」「ゃ」なども含む)、カタカナで70種、常用漢字で最低でも2000種!!計2140種の文字を操る日本語は、世界でもトップクラスに文字の種類が多い言語であると言えます。

それに対して、英語はa~zの26種!その差は歴然ですね!

さて、これが音声情報になるとどうでしょうか。日本語は50音に、濁音「が」・半濁音「ぽ」など25音を加え、「しゃ」「りょ」などのパターンを加味し30音で合計105音。これに「かっ」「しょっ」など、「っ」を加味して200音です。外来語用の「ファ」「トゥ」「ヴァ」なども加えて多く見積もっても220音がせいぜいでしょう。

一方、英語はどうかというと、母音で26種類。これに子音字が24種類。

ありえない組み合わせもあるとはいえ、25×20でも500音です。

この500音→250音の変換時に、情報の圧縮・劣化が起こります。

視覚情報で例えるならば、半分以下の低画質に圧縮されます。

英語の音声はカタカナ英語の2倍以上の情報量があります。

「ライト」でもlightとrightが、「フェイス」でもfaceとfaithがあるように、です。

以上①と②の要素が組み合わさると、リスニングで相当なバグを起こすことになります。

私の時代の学校教育では、ALTの先生もいましたし、日本の先生の発音も相当よかったように記憶しています。

しかしながら、まだ「グローバル化」という言葉も、「インターネット」という言葉もなじみなく、島国日本としてガラパゴス化し、カタカナ語だけが知らぬ間に増えていく、そんな時代。英語を発音よくしゃべることに、なんだか恥ずかしさのあった時代。私自身、自分の口を、耳をスポイル(甘やかしてダメにする)ことを続けていたのです。

脱却への道は、とにかく英単語も英文も、恥ずかしがらずに自分の口で、耳で覚えようとする意識です!

カタカナ英語から次のステップへ!

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    「耳の壁~日本語と英語の間に」 おわり

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