こんにちは、平岡中央教室担当の小中谷です。
まだ雪が少ないなあ、と思いながらも気温は低い。最近は「しばれ」ますね。
さて、前回の記事の続きです。
~添削を重要視する理由~
記述問題の正解を生徒さんが自分で採点するのは少々難しいようです。講師が採点するのがベスト、というだけではありません。
ご存知の方は少ないと思われますがあえて。清朝(1616~1912)第5代目皇帝雍正帝の添削にまつわる話をさせていただきます。
清朝の最盛期、いや極盛期、康熙61年間・雍正13年間・乾隆60年間、あわせて134年間。雍正年間はわずか13年間しかありません。しかし、彼の個性は際立っています。私は彼に敬意を込めてこう呼ばせていただきます。
「添削の鬼」と。
少数民族、満州族が10倍以上の数を誇る漢族を統治するには常に緊張感をはらんでいたようです。
中国史上、数多の王朝が興っては消え、興っては消えを繰り返していました。王朝滅亡のパターンはだいたいが、税の搾取、そして民衆による反乱。雍正帝は地方の統治に細心の注意を払います。
彼は各地方の長官である総督に、報告のための文書提出を義務付けます。その報告文書に朱筆(現代でいう赤ペン)で、各地から届く文書全てにコメントを書きます。
毎日の睡眠時間は3~4時間。文字通り寝る間も惜しんで、添削に明け暮れます。
そのコメント内容は、報告が不十分な場合は「●●につける薬はない」など現代的には大問題発言ですが、雍正帝は真剣です。
逆に、治績の上がっている地方の総督には、激賞の言葉でコメントします。
皇帝からのおほめのコメント、もらった方は言葉にならない喜び、そして栄誉だと考えたのではないでしょうか。
他にも興味深いエピソードはたくさんありますが、興味のある方は、宮崎市定『雍正帝 中国の独裁君主』(中公文庫)をご覧ください。
私は、この雍正帝の足元にはおよびはしませんが、彼の添削による地方の政治安定と人物評価を参考に、塾生のやる気向上のため、これからも添削に明け暮れたいと思います。口から発する言葉は一瞬ですが、文字は残りますから。
〔さいごに〕
冬期講習会につきましてご案内申し上げます。すでに前年を上回る申込をいただき、誠にありがとうございます。若干ではありますが、各学年お席を用意しております。
小学5年生につきましては、あと3名で定員とさせていただきます。
授業体験につきましても、毎週お問合せいただいております。ニスコ平岡中央教室ってどんなところ?まずは一度足を運んでみませんか?
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