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2023.04.13

ニスコ進学スクール 大曲教室

【ニスコラム】国語の高校入試問題、ご覧になりましたか?

こんにちは、ニスコ進学スクール大曲教室の川西です。

過去に「国語力」に関するコラムを書いてきました。偉そうに書くだけでなく、結果につなげられるようにと、昨年度は、入試にどんな難問が出ても対応できるよう、早い段階で川西による独自の対策を行ってきました。

ですから、この前の入試の国語を見て驚いたのと同時に、

「うちの塾生なら、あるいは助かったのかも??」と思ったのです。

 その一つの理由が、「主観的な視点を、客観的な視点から捉えなおす」という訓練をしてきたこと。

例えば次のようなものです。

例題:以下の文は、"小学生並みの感想"と言われるものである。それを"神視点"から捉えなおし、昨今の表現における配慮をしたうえで、内容をできるだけ変えないよう書き直しなさい。

解答例:少年はある日、屋外の様子の変化に春の訪れを感じとった。まだ風に肌寒さを感じたが、あえて勇ましく、半ズボンで戸外をかけまわりたい衝動にかられ、存分に走ったことで彼は満足した。

...さて、何が起こったかお分かりになりましたか?神視点とは何でしょうか。

主語を明確にした三人称視点にする

「僕」の視点、一人称視点にはそれはそれで味わいがありますが、動作主や因果関係、時系列が曖昧になってしまい、他者に誤解なく伝えるにはやや難があります。

3人称視点で語るということは、それらの解決につながります。

そして、読解問題の解答欄に求められるのは、この能力であることが多いです。

比喩表現、ステレオタイプ(固定観念)は避ける

「僕は男らしく」という表現、ひと昔まえなら、なんの違和感もなかったでしょう。

ただし、今は違います。その「男らしさ」は個人的な観点のもので、他者に伝えるには押しつけがましく内容不十分、不適切です。

   

 以上が大きなポイントですが、実は、このような文章を書けるようになるのは生徒にとって難しく、ついつい脚色が入ったり、書き直しているうちに内容が抜け落ちたりする場合が多く、まさにその力が記述力というものだと思っています。

それはまるで、小魚がたくさん泳いでいるプールの中から、決められた種類の魚だけを、制限時間内にできるだけ多くすくい取るゲームにも似ています。

「急に変な例え方するなあ」と眉をひそめた方、正解です。記述力と金魚すくいは別物です。

ただ本文中では、このような例えという書き手の遊び心がふんだんに盛り込まれていることに注意してください。

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