こんにちは、平岡中央教室担当の小中谷です。
1984年以来、日本の「顔」として親しまれてきた1万円札の顔が変わりますね。2004年に1000円札が夏目漱石から野口英世へ、5000円札が新渡戸稲造から樋口一葉にかわっても、1万円札だけは不動の福沢諭吉先生でした。
本年2024年、ついに1万円札の顔も渋沢栄一へとかわってしまいますね。本日は諭吉先生への惜別の念をこめて、有名な『学問のすすめ』について、ほんの少しだけお話させていただきます。
『学問のすすめ』は1872年から1876年までの5年間にわたって執筆されたものです。最初は青少年向けに、と福沢諭吉は考えていたようですが、どうせなら世間一般にも読ませたほうが有意義だろうという周囲のすすめに従って公刊したそうです。
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「天は人の上に人を造らず、天は人の下に人を造らずと云へり」
有名な最初のこの文言、『アメリカ独立宣言』を福沢流にアレンジした訳のようです。しかし、このあとは人間平等とは真逆な内容が続きます。私流にアレンジして内容を紹介します(タイトルは「学問の必要」)。
「そうはいってもね、世の中を広く見渡すと賢い人もいればそうではない人もいますよ。その差ってどこからくるかわかります?そう、学問に励んでいるか、そうでないかなのですよ。医者、学者、政府の役人、大商人、豪農などはかなり勉強しているから裕福な生活を送っています。学問に励まない者は...(以下略)。」
諭吉先生は、学問に励んでいるかいないかで、身分の上下、貧富の差が決まる、ということを言いたかったのです。人間、生まれた瞬間には皆平等、そのあと学問に励むか励まないか。それはあなたの心がけ次第...。
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「実学」
では、諭吉先生が「すすめた学問」をリストアップしますね。
・いろは四十七文字
・そろばん、天秤の取り扱い方
・地理学(日本も世界も)
・究理学(今でいう物理学)
・歴史
・経済学
・横文字
自分の目でアメリカを見た諭吉は、日本が欧米列強に負けない近代国家になるために、欧米流の「実学」をすすめました。みなさん、何か気がつきませんか~?
これら、全て我々が学んでいる「5教科」なのです。
・いろは四十七文字 ⇒ 国語
・そろばん、天秤の取り扱い方 ⇒ 算数
・地理学(日本も世界も) ⇒ 社会
・歴史 ⇒ 社会
・経済学 ⇒ 社会
・究理学 ⇒ 理科
・横文字 ⇒ 外国語(英語)
おもしろいことに福沢先生がすすめなかった学問があります。それは、何でしょう?教室の場でお答えしますね。
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学問に励む意味
我々は競争社会の中で生きています。その中で、対等に相手と渡り合うために「知性」を磨く必要があると思います。私は、試験で高得点を取る技術だけでなく、10年20年先もお子様の役に立つであろう知識や考え方も、ニスコ平岡中央教室で伝えていけたらと考えております。
〔さいごに〕
◇春期講習会につきまして、3学期が始まったばかりではありますが、すでに数多くのお問合せをいただいております。お問合せ、お申込みは早めにお願いいたします。
2024年、気持ちも新たにニスコ進学スクール平岡中央教室でいっしょにがんばってみませんか?
◇小学6年生へ ~英語授業体験のご案内~