こんにちは、ニスコ進学スクール清田区・大曲地区統括長の成田と美しが丘教室柿本です(※この記事は共同で制作しております)。近年、定期試験の回数を減らす、あるいは廃止する学校が増えてきています。札幌市のみならず、全国的な流れとして定期テストの減少傾向は進んでいましたが、ついに定期試験を廃止する中学校が近隣にも出てきました。そもそも何故そんなムーブメントになったのか。
そして、定期試験廃止のメリットやデメリットはあるのか。最後に、ニスコ進学スクールは今後どのように対応していくのか、ということについて述べていきます。
◆定期試験に頼る評価の脱却―
定期試験を廃止した諸中学校や知り合いの教員の方からの情報ですが、そもそも定期試験廃止の背景に「成績評価の方法が定期試験に偏りすぎているのではないだろうか」という教育現場の課題意識があるようです。また、定期試験に代わる試験として「単元テスト」や「小テスト」、また「単元ごとのレポート」を利用し、学習内容をこまめに振り返り、定着を促すことと、「一夜漬け勉強の防止」も定期試験廃止の動きを後押ししたようです。
◆定期試験を廃止するメリットとデメリット
【メリット】
①生徒の評価
定期試験は、数か月の内容をまとめて試験範囲とするので、日々の学習の取り組みについて評価できません。そこで、定期試験を無くす代わりに「単元テスト」や「小テスト」を導入し、短いスパンでテストを実施することで、日々の学習で生徒を評価できるという面はメリットですね。
②主体的な学びの促進
自ら考える思考力を養い、学習の理解度を高め、自立した学習を促す。恐らく学校教育現場で最も推し進めたいのはこの部分だろうと考えます。
③部活動の活性化と学校行事への参加促進
試験前または試験中の部活動の休止・短縮などがなくなることで部活動や学校行事などに積極的に参加できるようになるでしょう。
学校教育現場や生徒にとってはメリットは大きいものもあるとは思いますが、今後出てくるであろう課題と、デメリットなどを以下にまとめました。
【デメリット】
①応用力の低下
定期試験のような複数単元で構成される試験に対応する力、応用力が形成されにくくなる可能性があります。現状、大学入試においては私立大学は推薦入試の割合が高まってきてはいるものの、旧帝大などを含む難関国公立大学は、未だ筆記での入試割合が高いのが現状です。また、北海道公立高校入試においても自己推薦入試などは広まってきてはいるものの、東西南北のいわゆる難関公立校は筆記での受験のみとなっています。公立高校入試は総合問題であるため、中学校の学習内容と入試制度が現状合っていない印象を受けます。
何よりも危惧すべきことは「単元テスト」や「小テスト」に慣れることで、高校進学後の定期考査や、高校入試、大学入試などの広範囲の試験勉強への対応ができなくなる可能性が出てくるということです。
②学習意欲・集中力の低下
①と同程度危惧すべき事項として、定期試験が実施されないことによるモチベーションダウンです。競争意識も低下し、集中して定期試験に向けて学習する時間が無くなり、入試に向けての長時間の勉強に向けての経験値が不足する可能性が高いです。
③現在地の確認ができない・比較できない
近年では、定期試験のみならず、定期試験を実施しても平均点や学年順位を公表しない学校も増えてきています。平均点も発表されない、学年順位もわからない、さらに今後定期試験が廃止される学校が増えていくとなれば、他人と比較するという行為がなくなり、「自分の現在の実力」や「学校内でどの程度の力があるか」、「北海道内・札幌市内でどの程度の力がついているのか」がわからないまま高校入試や大学入試を迎える可能性が高いです。
◆今後のニスコ進学スクールの対応と対策は...?
定期試験の減少・廃止した中学校に対して、ニスコ進学スクールは定期試験の代わりとして「ニスコ定期試験予想問題」や「入試対策問題」を実施します。
これでデメリットである「広範囲の試験対策の経験値」を得ることができます。
ニスコには、長年蓄積した入試対策・定期試験に対しての知識・経験がありますので、それをもとに作成したオリジナルテストで総合力を強化していきます。また、定期的に実施している季節講習会内で実施している「トライアルテスト」や「南北オープン模試」、そして「北海道学力コンクール」で「今の自分の実力」も知ることができるでしょう。通常の授業と季節講習会内の対策で、入試へ向けた対策も補うことができると考えております。
定期試験を減らすことで得られるメリットは上記以外にもあると思いますが、ニスコは集中して勉強する時間の重要さを説いていきます。長時間集中して勉強する期間を経験せず、いきなり中3から受験勉強をするというのは、相当ハードルが上がるものと考えられます。定期試験の価値は、生徒の頑張りを評価することが主な目的ですが、受験勉強の予行演習という側面も持ち合わせていると思います。時代とは逆行している考え方だとは思いますが、以上に挙げたデメリットを補填するのがニスコ進学スクールの役目と考えております。
何はともあれ、「百聞は一見に如かず」という言葉の通り、まずは一度体験して雰囲気を見ていただければと思います。体験授業及び季節講習問合せ、資料請求、その他学習相談等などはコラム内のQRを読み込んでいただくか、ニスコ本部0120-44-3759までお電話いただければ、後日担当者から折り返し連絡させていただきます。]
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