先日、とある保護者様よりこのようなご相談を受けました。
生徒様はある中学で学年首位を維持しており、校内でも一目置かれているそうです。
ただ、内に秘めた情熱は凄まじいながら精神的に大人であるため自己主張も少し控えめという子です。学校の先生は、まだ少し幼く元気な生徒たちと触れ合うことが多く、大人しく過敏な成熟期の子供には「それも個性ですから...」という一言で済ませてしまっているそうです。
断じてそれは個性ではありません。
個性とは創造性の中に現れるものです。
そもそも生徒との距離を詰めて調整するのが教師の役割です。
無邪気に近寄ってくる子供だけを構い、遠くで大人しくしている子を放置して個性と言うのは職務怠慢です。
その子と保護者様は学年首位だからこそ持つ特有の孤独感と周囲との距離感に大きな悩みを抱えていらっしゃいました。
子供の悩みは一人ひとり違います。
そこに向き合うことこそが先生という指導者の役割ではないでしょうか。
そして悲しいことにこういった配慮の無い大人というのはどこにでもいます。
学習塾も例外ではありません。
これも先日、違う教室に通っていらっしゃるお子さんから聞いたお話です。
その子も学年では比較的上位におり、進路について真剣に悩んでいました。教室の先生からは色々アドバイスをもらっていたそうですが、その生徒も周囲よりは精神的に大人びており聞いた話を鵜吞(うの)み(※1)にせず咀嚼(そしゃく)(※2)して考える子でした。
しかし、自分の言うことを素直に聞かなかったことが気に障ったのか、その先生は純粋に悩んでいる生徒に対して「中二病だな」と言ったそうです。
思春期で悩める子供たち、ましてや自分の教室に通っていただいている生徒に対して「病」という言葉を向けるなど言語道断です‼
同業者として腹立たしいことこの上ありません。
大人はなかなか子供時代の気持ちに立ち返ることが難しいです。
そして子供は大人が考える以上に純粋で吸収力に溢れています。
だからこそ浅はかな言動は慎まねばならず、常に考えて振る舞うことが我々「先生」という仕事に課されている責務だと考えます。
「指導者」というのは導き道を指し示す者です。そこに恥じぬプロフェッショナルであろうと改めて思い至りました。
まさに「反面教師」です。
人は年齢にかかわらず完璧ではありません。
だからこそ、日常に流されず常に考えて勉強しながら生きることは何歳になっても必要なものだと考えます。
私が管理する個別教室も、もっともっとお一人お一人に目を向けてしっかりと子供たちの道しるべとなれるよう全力で尽くしてまいります。
※1 鵜吞み...言われたことを何の迷いもなく受け止めること。
※2 咀嚼...意味・内容をよく考えて理解すること(口の中で食べ物をよく噛んで味わうことからきている言葉)
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