~戦略的数学の解法①「スピード」~
皆さん、こんにちは。数学担当の松坂です。
今回は「受験数学」について、私なりの視点から考えてみたいと思います。
特にこのコラムは、
「数学の点数が取れなくて困っている」
という生徒さんや、その保護者の方に読んでいただきたいと思っています。
皆さんは、道コンも含め、受験数学のテストを「100点満点のテスト」だと思っていませんか?
もちろん満点は100点です。
しかし、数学で100点を取るのは、他の教科と比べてもかなり難しいことです。
例えば、札幌南高校でも5教科合計420点程度を取ることで合格が見えてくると考えれば、1教科平均では80点ほど。
さらに、90点~満点を取れる教科が複数あれば、
「数学が60点でも南高に受かる」
と言えるわけです。
つまり、自分の志望校に照らし合わせてみれば、
「自分は数学で何点取ればいいのか」
が見えてくるはずです。
ここで大切なのは、これは「優先順位」の話だということです。
例えば、現在数学が40点の生徒が80点を目指す場合と、社会・理科・英語を40点上げる場合では、必要な学習量は同じではありません。
そして数学には、他の教科とは比べものにならない特徴があります。
それが、
「正答率」と「問題を解くスピード」
です。
数学で、
「時間が足りなかった」
という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
この「時間が足りない」という問題は、数学で得点するために避けて通れない大きな課題です。
そこで私は、こんな仮説を立てました。
もし、最初から80点分の問題しかなかったら、どれだけ多くの生徒が時間内に解き切れるのだろう?
そこで、正答率が極端に低い問題をばっさりカットし、80点前後が満点になるようなテストを生徒たちに実施してみました。
すると、「時間が足りない」という生徒が激減。
むしろ、
「時間内に解き終わって、見直しまでできた」
という生徒が多くなったのです。
ここで分かったことがあります。
生徒たちは、出された問題を全部解こうとしてしまう。
ということです。
つまり、
手を出してはいけない問題を回避する。
↓
時間を確保する。
↓
見直しをする。
↓
正解率が上がる。
↓
得点が上がる。
ということです。
しかし、ここには大きな問題があります。
「どの問題を回避すべきなのかが分からない」
ということです。
「あとからやってみたら、すんなり解けた」
となったら、最初からカットするのは怖いですよね。
だから、
全部の問題に目を通す。
↓
できそうなところまで頑張る。
↓
でも解けない。
↓
時間だけが過ぎる。
↓
見直しができない。
↓
思ったほど点数が取れない。
こうなってしまう生徒さんが非常に多いのです。
そこで今回は、先日行われた8月道コンを使って、
「戦略的にテストを受ける方法」
を実際に見ていきましょう。
大問1
目標その1 「3分で通過!」
大問1は、できるだけ時間をかけずに、確実に得点したい問題です。
今回の目標は、
「3分で通過」
です。
「全部正解して当たり前」と考えるのではなく、
「いかに短時間で正確に処理するか」
を意識してみてください。
具体的なポイントについては、解説画像をご覧ください。

拡大する場合はこちらから→【 解説① 】
そして、ここで一つ考えてみてください。
大問1のような問題では、
「速く解く力」
が重要です。
しかし、数学で本当に必要なのは、それだけでしょうか?
実はもう一つ、非常に重要な力があります。
それが、
「理解する力」
です。
次回は、今回の道コン大問3を題材に、
戦略的数学の解法②「理解」
について考えてみたいと思います。
