こんにちは、平岡中央教室の小中谷です。
本日3/29(金)、プロ野球が開幕しました。今年はどんなドラマが待っているのか、
わくわくしますね!
ところで、今日は私の記憶に最も印象に残っているプロ野球開幕戦についてお話したいと思います。
それは、1997年4月4日に行われたヤクルト‐ジャイアンツ戦です。
広島を自由契約になり、ヤクルトに移籍した小早川毅彦選手が当時球界最強の投手と言われたジャイアンツの齋藤雅樹投手から3打席連続ホームランを放ったあの試合です。
□小早川毅彦選手
1984年、ドラフト2位で広島カープに入団、1年から5番打者としてクリーンナップをつとめ新人王を獲得、怪物江川を引退に追い込むホームランを放つなど、数多くのエピソードを持つ選手でした。実は私、生まれてはじめて観戦したプロ野球が広島-ヤクルト戦。小早川選手のホームラン、かっこよかった!たしか全打席出塁したような...。
しかし、1990年代に入り、若手の台頭から控えにまわるようになり、1996年には球団から戦力外通告を受けます。解説者や指導者になるよう球団から説得されますが、現役続行を希望、広島を退団しヤクルトに移籍します。
□野村克也監督との出会い
野村監督 : お前は器用なタイプか、不器用なタイプ、どっちだ?
小早川選手: 不器用なタイプだと思います。
野村監督 : だがな、おまえは器用なタイプの野球をしている。来た球を打つのではなく、配球を読むんだ。
野村監督 :お前は大学で1年から4番、プロで新人王、だから移籍一年目でも必ずやれる。
□運命の開幕戦
1997年4月4日、ヤクルトの対戦相手は長嶋監督率いるジャイアンツ。開幕戦の予想先発投手は開幕戦3年負けなしの齋藤雅樹投手、しかも完封勝利。この齋藤投手を攻略しないかぎり、ヤクルトの優勝はない。いかにして齋藤投手を攻略するか?野村監督は齋藤投手のある癖を見抜いていたのです。
それは、カウント3-1(ボール3、ストライク1)になると、齋藤投手は変化球を投げる傾向が強い。そこを狙え、と。
そして、試合当日。小早川選手はそのデータの通りカウント3‐1から変化球を狙い撃打ち、齋藤雅樹投手から3打席連続ホームランを放ちます。勢いに乗ったヤクルトは快進撃を続け、ペナントレース、そして日本一の栄冠を手にしたのでした。
この試合の解説を務めたのは、元広島カープ監督、ミスター赤ヘルこと山本浩二さん。3打席目のホームランのあと、山本浩二さんは解説の中でこうつぶやきます。「小早川、こんな選手だったかな...」
□新学期、まさに変化のとき!
戦力外通告を受けても現役続行を希望した小早川選手を受け入れたのはヤクルトでした。当時のヤクルトは野村再生工場と言われ、数々の選手を復活させてきました。来たボールを打つのではなく配球を読み、狙い球をしぼり打つ。小早川選手は変化を受け入れ、さらなる成長を遂げたのです。
人は順風満帆に成長するわけではありません。時には辛く厳しい目にあうこともあるでしょう。そんな逆境を受け入れ、前向きに努力し成果を残せた時、人は大きく成長できるのです。
季節が変わり心機一転、変化を受け入れ、さらなる成長!
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