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2023.09.11

ニスコ進学スクール あいの里教室

【ニスコラム】英語の前に...本当に日本語分かってる?

こんにちは、ニスコ進学スクールあいの里教室の川西です。

中1英語は問題なかったのに、中2から中3になって急に英語ができなくなる生徒をよくみかけますが、それはなぜでしょうか。

もちろん単語や熟語は難しくなりますし、文法も「~構文」などがでてきます。

「時制の一致」など日本人にはない感覚を使って文を作らなければならないことが増えてきて、難易度は当然上がっているのですが、急に点数を落とし始める原因はなんでしょうか。

 私なりに特定できているものとしてあげられるのは、2つです。

①「英訳しなければならない日本語文が、とても長くなること」

②「和訳しなければならない英文が、とても長くなること」

...何をあたりまえのことを、と思った方が多いでしょう。

では、それによって生徒たちにどんなことが起こるかをお教えしましょう。

「日本文が分かっていないまま、英文をつくろうとすること」

 なるほ...いや、どういうこと!? と思った方へ、今回はこれについて詳しくお伝えしましょう。

...いかがでしょうか。何から訳していけばよいか戸惑った方も多いのではないでしょうか。

文の要素が多すぎて、日本文の内容がそもそも把握しにくくなります。

最初の文では、「宿題をするために」が頭にまず強烈に飛びこんでくるでしょう。

結果、文章の主語・述語がわかりにくくなり、英語の主語・動詞からつまずきます。

 そこで「日本文が分かっていないまま、英文をつくろうとする」ことが多々発生してしまうのです。実際に手が止まっている生徒に対して、

「まず目の前にあるその日本文!主語・述語を抜き出してごらん!」と言っても、答えられないか、または誤ったものが返ってきます。

数学の図形分野の解答に補助線が必要なように、詰まっている生徒にはこのような補助線でヒントを与えます。

そう。日本語はおそらく「世界でもトップクラスに主語と述語がわかりづらい言語」で、英語はまちがいなく「主語と述語がわかりやすいほうの言語」なのです。

 つまり、日本語を読んだときに、どれだけ瞬時に「主語」「述語」「その他修飾語」に分解できるか、「主語」が隠されている場合には、何が主語なのかを適切に判断する力が問われるというわけです。つまり国語力ですね(笑)。

あなたは昨日行ったのですか。だけなら中1レベル。

Did you go ... yesterday? です。あとは中2の〈不定詞の副詞的用法〉をねじ込めば完成です

Did you go to the library)〈to do your homework〉 yesterday?

君はこの本を読むべきですよ。も、いまや中1レベルです(教育出版課程)。

You should read this book. あとは最初か最後に中2の〈if節〉を加えるだけです。

You should read this bookif you want to learn about the history of Kyoto〉.

...いかがでしたでしょうか。さて、実はもう一つ、より高いレベルに行く前に壁になりやすいポイントがありますので、ここまで読んでいただいた方にお教えします。

「単語の品詞や文の全体を考えずに、逐語(ちくご)訳で英文をつくろうとしてしまうこと」

です。どういうことでしょうか。

ここでよくあるのが、「べき」とか「なければならない」に着目して、習ったばかりの「should」や「must / have to」を使ってしまうケースです。

しかしそれは間違いで、正解は2つの文どちらもI have many books to read. でOKです。

べきだ」「られる」などは日本語では助動詞です。

should」「can」も英語の助動詞であると教育されます。

「助」の文字のせいか、どこでも助っ人のように使えると勘違いする生徒が多いのですが、助動詞は動詞にくっつくだけでなく、主語にもくっつくように使われるので、一番大事な主語・動詞の文に1回ずつ使える必殺技みたいなものだと理解してください。

ここを意識できていない生徒が多いように感じますね。

それに加えて何が難しいかというと、上の日本語での主語・述語は2文とも「本が~あります。」です。習いたての「There be構文」を使いたがる気持ちはわかりますが...

それでは「私には」の入る余地がありません。

ここはぐっとこらえて、英語の主語・動詞が「 I have 」になることに気づきましょう。こればっかりは注意が必要です。

受験英語は理詰めで、ルールの多いゲームでもやっている感覚で解けますが、もともとは言語です。とにかく耳で聞いて声に出して、先に馴染みをつくっておくのも効果的です。

主語との関係は中3英語では後置修飾、関係代名詞などでかなり重要な能力にもなってきますので、中2でとにかく極めていてほしい点だと思います。

講習会でも、このようにビシバシ訓練していきますよ!

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