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2023.02.19

ニスコ進学スクール 平岡中央教室

シリーズ偉人たちの名言①「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張」~勝海舟~

このコラムをお読みになっている方は、勝海舟をご存じでしょうか。

今年は海舟生誕200年、つまり1823年生まれ。没年は20世紀まであと2年という1899年。

まさに激動の19世紀を駆け抜けた生涯と言えるでしょう。

さて、この勝海舟、若いころはかなり貧しかったのです。

そんな貧乏のどん底にいた海舟がどのようにして世に出たか、簡単に紹介しますね。

 

 本が読みたい、欲しい!私なら真っ先に書店へ駆け込みます。

しかし、その本がものすご~く高価だった場合、皆さんならどうしますか(ただし、図書館にはないものとします)。

お金が貯まるまで待つか、ローン(分割払い)を組むか、おねだりするか...。

 海舟がとった手段はそのいずれでもなかったのです。

彼はなんと

書店に通って立ち読みして記憶、帰宅してから紙に書き写した

のです。

ちなみにその本の名前は『ドゥーフ・ハルマ』という

オランダ語の辞書で全58巻、約5万語!!

 しかし、その作業は順風満帆には行きませんでした。

それは...。

『ドゥーフ・ハルマ』が売れてしまった!のです。

話はここで終わりません。

 『ドゥーフ・ハルマ』を入手したのは、渋田利右エ門という函館(当時は箱館)の商人。

海舟がいつものように『ドゥーフ・ハルマ』を立ち読みしようとしたところ、『ドゥーフ・ハルマ』が書棚にはありません。そこに居合わせた利右エ門は海舟の落胆ぶりを見て、こう申し出ます。

「私が箱館に帰るまで、宿にいらっしゃい。続きはそこでおやりなさい」と。

 しかも、海舟、

この全58巻約5万語の辞書を2セット書き写した!!!

のです。

1セットは売って生活の足しにし、もう1セットは自分の塾用に使用しました。

そうして...。

彼はこの写本で得た知識を基にして海外事情に通じるようになったのです。

 

1853年アメリカ大統領の親書を携えたペリーが来航、その後の対応をいかにすべきか、

幕府は広く意見を求めます。過激な攘夷論を説く意見もある中で、海舟は西洋式兵学校の設立、正確な翻訳書刊行の必要を述べた意見書を提出、それが当時の老中首座阿部正弘の目にとまり、

海舟は世に出ることとなりました。

 「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張

 海舟はのちに明治新政府から爵位を授けられます。

これを批判したのが『学問のすすめ』で有名な福沢諭吉。

旧幕臣が新政府から爵位をもらうなどけしからん、と。

そこで海舟はポツリと一言。

「自分がしてきたことの責任は全て自分にある、それを他人がどう批判しようがいっこうにかまわないよ」と。

それが「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張」なのです。

  自分を貫ける人間、かっこいいですよね。

  

勉強を通じて、講師も生徒もともに成長し、学び続けたい、常にそうありたいと

願っています。

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