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2023.10.17

ニスコ進学スクール 平岡中央教室

歴史学漫談

こんにちは。平岡中央教室担当の小中谷です。最近、小中谷という地名が京都府にあることを知り驚いております。しかし、読み方は「こなかや」ではなく「おなかだに」でした...。

さて本題へ。

歴史が好きで好きでたまらない少年A、大学で歴史を勉強したい、と

目を輝かせていました。

大学時代、少しだけ歴史をかじっていた私は、大学で歴史を学ぶということは

どういったことか?ちょっとだけ話しました。

●歴史学とは?

歴史学は本を読んで多くの知識を増やしていくのではなく、先行研究に疑問を持ち仮説を立て、複数の原典史料を読み、自分の説を立証していくものです。

 多くの知識はあることにこしたことはありませんが、歴史学に必要なのは先行研究を批判できる「発想」と「ひらめき」なのです。

 例えば、東北地方の旧帝大である「東北大学」文学部。2月に行われる個別試験の科目は、「国語」「数学」「英語」の3教科。あれれ?社会はないのですか?社会の代わりに「数学」なのです。北海道大学文学部では「国語」「英語」、そして「社会」または「数学」のどちらかを選択した計3教科。受験科目の中に、数学が入っているのです。なぜなのでしょうか?

●算数、数学は、「発想」と「ひらめき」を養う科目

 以前、「サメ博士」の記事で、サメの博士になるには「算数と英語」というお話をしました。生物だから理科ではないのか?自分の本当に好きなことなら、自分から進んで学んでいくもの。どんどん知識を吸収できます。専門家、プロに必要なのは、「発想」と「ひらめき」。

 歴史学も同様に、知識をため込んでいくのではなく、「批判」、「論証」していく学問なのです。だから私は、歴史好きな子どもたちには、歴史を本気で勉強したいのなら、小学生には算数、中学生には数学!と力説しています。

●語学力も避けては通れない

 原典史料は、昔の言葉で記述されていますので、日本史であれば和古文、くずし字、中国史であれば現代中国語、漢文、ユーラシアの東西にまたがるモンゴル帝国を研究するならモンゴル語は言うに及ばず、ペルシア語、アラビア語、トルコ語、ロシア語など様々な言語に精通する必要があります。なぜなら、原典史料を読み解くには、その時代の言語を理解していなければならないからです。私は語学力の壁を感じ、歴史は趣味で学ぶことを選びました。

●歴史が好きな子どもたちへ 視点を変えてものごとを考えるトレーニングを!

 どの時代に興味がありますか?と問われれば、多くの方が源平合戦、戦国時代、あるいは幕末、とお答えになるのではないでしょうか?

 これら時代がなぜ面白いのか?それは様々な個性あふれる人物が活躍し、彼らに対して憧れを抱くからではないでしょうか。推しの人物がいる、大切なことです。

 私も歴史が大好きな一人ですが、最近なぜそんなに興味があるのか、考えてみました。それは「視点を変えた見方ができる面白さ」が歴史にはあることだと思うのです。信長、秀吉、家康...。同時代を生きた彼らそれぞれの立場に立って書籍を読むのはとても面白いものでした。

 この立場を変えて考える力、これを大事にしてください。実生活でも勉強でも必ず役に立ちますよ。

 多分、ですが私が最も関心を持っているのは、明代中国の皇帝簒奪劇である

「靖難の役」です。いずれ、このことについて記事にあげたい、と思っています。その時は、ちょっとでも関心をもっていただければ幸いです。

●さいごに

平岡中央教室におきまして、例年より早く冬期講習会の申込を頂いております。

講習会のお席には限りがありますので、お早目にお問合せください。

◎冬期講習会概要

 →[2023冬期講習会概要]

◎洞察力検定

 →[洞察力検定ご案内]

 →[洞察力検定例題と申込用紙]

その他、ご不明な点はニスコ本部フリーダイヤル

0120―44-3759までお問い合わせください。

スタッフ一同お待ちしております。

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