- 2025.09.20
ニスコ進学スクール 平岡中央教室
自分の価値を下げない
こんにちは、平岡中央教室の小中谷です。
先日、「昼夜の寒暖差」という題で記事を書かせていただきました。われわれがスーパーなどで見るりんごは「西洋」りんごといって、江戸時代の終わりに日本に入ってきたものです。西洋りんごを最初に栽培したのはどの地域か、という説は私が知る限り二つあります。
【説①】 福井県 幕末の福井藩主松平春嶽が始めた。
【説②】 石川県 幕末、加賀前田家が始めた。
どちらなのかにつきましては、公式の記録ですと石川県説の方が有力であると思われます。
さて、本日のお題は説①に出た福井藩主松平春嶽について。簡潔にお話ししたいと思います。一言で言うと「ズダボロの福井藩を立て直した有能な藩主」です。
徳川御三卿の一つ田安家に生まれた彼は、幼いころから学問が好きで「羊堂」と呼ばれていました。周囲の人物にも恵まれ福井藩政を立て直し、混迷深める幕末政治に関与します。
※詳細は省きます。
非常に優秀な人物ではあるのですが、一つだけ残念なエピソードがあるのです。それは彼が遺した「逸事史補」という書物の中にありまして、自分が仕えていた12代将軍家慶「凡庸の人」、その子13代将軍家定を「凡庸の中でも最も下等」という評を下しているのです。
一級の人物なのに他人を貶める記録を遺してしまったことで、すごい人がすごい人ではなくなってしまった、そんな印象です。そのため、今一つ好きになれない人物になってしまいました。
他人を貶めて自分がマウントをとったとしても、それはただ自分を下げる行為にしかならないのです。
これから、小学部でも中学部でも「テスト」が始まります。自分の心の中でライバルを決めて競い合うのは大事なことだと思います。が、決して人を見下したりしてはいけません。
自分の成長はあくまで自分のため、ですから。
【さいごに】
季節の変わり目、それは人の内面にも「変化」をもたらします。涼しくなり、すごしやすくなるといろんなことにチャレンジしたくなりませんか?スポーツの秋、読書の秋、学問の秋、わたしは断然「食欲」の秋でしょうか(笑)。
冗談はさておき、新しい習い事を始めたくなるのも秋。例年この時期に当教室への問い合わせも増えてきます。授業体験、学習相談など皆様のお問い合わせ、お待ちしております。