こんにちは! 平岡緑教室の野中と申します。
さて、今日のお題は「手」についてなんですが、これは日本語の古典のお話です。平安時代にかかれた「夜の寝覚」という物語です。
「夜の寝覚」とは、ある大臣の娘(中の君)を主人公として、中納言との恋愛の苦悩を描いた作品ですが、その中で夢の中に天人が出てきて琵琶を習うという場面がありまして、その中に「あまたの手」というものが出てくるんです。
「あまた」はたくさんのという意味になりますが、たくさんの手って何ですか? 観音様ですか? 昆虫は手が6本、いや、あれは「足」でしたね。ちなみに蜘蛛は昆虫類ではないので、8本です。
そんなお話はともかく、実はここでは「手」は「曲」という意味になるんです。古典では、中学で習うものもありますが、今の意味と違うものがたくさんあるんです。
例えば、ご存じ「枕草子」では「あはれ」はしみじみとしたものを感じさせる。「うつくしきもの」は美しいではなくて、かわいらしいと習いますね。
立ち返ると、「手」にも様々な意味があるんです。
① 手(指) ② 文字 ③ 腕前 ④ 曲 ⑤ 手下・部下
⑥ 方向・方面 などなど
また、「手が上がる」では上達する、「手書く」では文字を書く、「手が見える」は内情の暴露など後ろにくっつく内容によってもいろいろ変わってしまうんです。
他にも「花」は桜、「人」は恋人、「遊び」は音楽そのものを表しています。このように、古典には今と違うものもたくさんあって、それらは元の語源に近かったり、一時期今よりも意味が広かったり、狭かったりなど、言葉の歴史や、その時代の価値観などをうかがい知ることができて、日本語とはなんなのかをまた知ることができますね。
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