真駒内教室長の伊藤です。
先日、中3の授業の際に、「11月23日は勤労感謝の日で道コンだけど、24日は何の日だ?」とある生徒に質問したところ、
「入試100日前です」
と即答されました。正直なところ、まず答えは出てこないだろうと想定してモチベーションを高める話をしようと考えていたので、いい意味でも悪い意味でも面食らった形になりました。
そうなんです。いよいよ100日となり、カウントダウンが始まります。もちろんあと100日あればまだまだできることはたくさんあります。
ちなみに、気づいているでしょうか?夏期講習会の終わりから今日までも、約100日なのです。この間、ニスコ生は学テABCのウイニングフィニッシュに励んできたはずです。
順調に成績が伸び、志望校合格へ近づいている人はこのままの努力を続けていけばいいはずです。
問題は、思うように成績が伸びていない生徒です。
「結果」にはほぼ間違いなく「原因」があります。100日頑張って来て伸びないのであれば、何か理由があるはずです。そこを明らかにしなければ、残り100日で同じことをしても、同じ結果になるでしょう。
ただ提出するためだけのウイニングフィニッシュになっていませんか?
勉強しているアリバイ作りの自習室になっていませんか?
本当は理解していないのに、解けたふりをしていませんか?
厳しい言い方になりますが、自分を甘やかしてしまったら、そのツケは100日後に払うことになりますよ。
最近、伏見・啓明教室の教室長が「孫子」という古代中国の戦術家(簡単にいうと戦いの作戦を考える人です)についての記事を上げていました。
実は私も孫子が好きなのですが、孫子の考えはその後の中国の戦術家の基礎になっています。
私は孫子より少し後の時代、「三国志」といわれる時代の司馬懿(しばい)という人物が好きなのですが、司馬懿も孫子の影響を受けています。
その司馬懿がこういう言葉を残しています。
「戦ってから勝つのではなく、勝ってから戦うのが司馬懿の戦である」と。
すごいですよね。司馬懿は戦う前から入念に準備し、勝利を確信しているわけです。彼にとって戦いは準備してきたことをなぞるだけなのです。
受験やテストも同じことではないでしょうか。試験というものはスポーツと違ってジャイアントキリング(下のものが上のものに勝つこと)はほぼ起きません。だいたいは実力通りに決着します。正しい準備をしてきた人が、やはり正しく勝つようになっているのです。
試験その日に「さあ、今日は気合を入れて一発やってやるぞ」と思っても、点数が良くなることはありません。それこそ、準備してきたことや勉強してきたことをなぞり、確認していくのが試験というものの本質です。
いいですか?勝負は準備の段階でほぼ決まっています。残り100日で勝利のための準備をして下さい。準備の仕方を間違ってはいけません。勝利を確信し、受験の日を迎えましょう!