真駒内教室長の伊藤です。
今年は3月17日(月)が合格発表でした。私も受験番号を片手に各高校のサイトを回り、合否を確認しました。
塾生の番号が見つからないときは、何度も何度も見直します。そして不合格ということをやっと頭が処理できたとき、しばらく呆然となり、何も考えられなくなります。
私がこうなのですから、受験生本人はどれほどなのか。それを考えるだけで胸が締め付ける思いです。
全員の受験番号を確認し終えるまで、とてつもないエネルギーを要します。この時間だけは絶対に周りに人がいない空間で過ごすようにしています。
そして翌日、不合格だったご家庭にお電話をかけさせていただいています。当日でないのは、さすがにその日では本人やご家族のお気持ちの整理もありますし、私立等の進路をどうするかの話し合いが行われているであろうことを考慮させていただいているからです。
お電話では自分の力不足と申し訳ない思いをお伝えするのですが、ほとんどの場合、「こんなにやって頂いたのに合格できなくてすいませんでした」と感謝のお言葉が返ってきてしまい、それがいっそう胸に突き刺さります。年齢のせいか、最近では涙も流れるほどです。
そんな中で合格した塾生や保護者が教室にご挨拶に来てくださったりするのですが、この時の感情の処理が本当に大変です。笑顔で迎え、喜びを分かち合う気持ちの奥底で、鉛のように重く残ったしこりが消えることはありません。
正直に言うと、この日は悲しさの方が圧倒的に勝ります。多分、30人中29人合格しても、そのたった1人を落としてしまった後悔の方が強いと思います。
どうしても全員合格を達成したい。これは私の悲願です。新中3も30名以上の大所帯なので、確率論から言っても極めて難易度の高い挑戦ですが、何一つ思い残すことなく、心の底から喜ぶことのできる日を迎えたいのです。これはもう人生の大目標の一つです。執念のようなものかもしれません。
春期講習会が始まっていますが、新中3に懸ける思いは強いです。初日の授業、全身全霊でやりました。変わらない思いを強く込めて、今年も前に進んでいきます!