こんにちは。ナカデマンこと中出です。
試験対策も仕上げの時期に入り、授業にも熱が入っているナカデマンですが、小学生には国語・算数・英語の3教科を教えています。
塾生たちも楽しく授業を受けてもらうために創意工夫をしていますが、どの教科を教えていても疑問に思うことがあります。
それは、ニスコのテキストや指導内容と学校の指導内容が乖離(かいり)しているところです。3教科それぞれについて意見を書いていきます。 ※乖離=かけはなれていること
(1)国語
ニスコの指導内容は長文読解がテーマで、学校教科書よりもはるかに難しい読解を行っています。はじめは、『難しい、文章が長い!』と生徒たちから文句を言われることが多々あります。しかし、夏以降になるとその文章量に慣れてきて、読解力も上がっていきます。時間はかかりますが、その時間をかけて育てる価値は大いにあります。
中1の国語の道コンでは小学生のときから在籍している塾生と中1から新しく来た一般生の得点平均をとると、20点くらいの差が出ることがあります。
読解力は小学生の高学年になると爆発的に伸びるケースが多く、入会時期がとても大事になります。
(2)算数
算数も、文章問題や計算問題でも、難度の高いものをそろえたテキストを採用している
ため、国語と同様に『難しい』と感じる生徒が多いです。
しかし、小学校によっては、ニスコのテキストと同じ難易度の内容をやっているところもあります。その逆も当然あります。また、計算練習も多くこなす学校もあれば、そんなに行っていない学校もあります。
算数教育の小学校格差は激しく、中学校に進学したときに、数学の難しさに困惑してしまうケースが多くみられます。
小5の算数の後半は割合・速さなどの『単位量(1あたり量)』を扱った内容が非常に多く、文章題も巧妙に作られています。小6は拡大図・縮図、比、比例と反比例といった、中学校数学でも活躍する内容がずらりと並んでいます。
道コンは公立入試や中学入試を想定した内容で作られているため、『学校でこんな内容をやったことがない』と言う生徒も多くみられます。
(3)英語
中学校と小学校で最も乖離しているのが英語だといえます。
小学校の英語は会話中心で、会話表現やコミュニケーションを重要としています。一方で、中学校の英語は文法中心で、単語の読み書き、文法表現問題、長文読解を解く問題が大半です。公立高校入試も文法・読解中心で作られるため、いかに、中学校英語の内容を小学生のうちに知っておくかが重要になってきます。『小学校で英語をやっているから安心』と油断してしまうと大変なことになりかねません。
以上が私の考察内容です。共通していることとしては、『小学校から中学校に上がったときに勉強難度が急激に上がる』ということです。しかも、この3教科は『積み上げ教科』と呼ばれるもので、一朝一夕では伸びないし、一夜漬けで勉強しても長期的に見れば成績が全然上がらない科目です。