こんにちは!!NISCOplus+伏見教室・啓明教室担当の橋本です。
英語担当の金岡講師が公立入試について感想を書いてくれたので掲載します。
今回も全体的な構成は昨年のものをほぼ完全に踏襲した形になっていました。昨年度から中学英語に新たに追加された文法についても，昨年と同等の扱いにとどまりました。結局仮定法は登場せず，原形不定詞は長文の一箇所で使われたのみで，設問には絡んできませんでした。問題構成や出題範囲については，来年度の入試もあまり変化しないかもしれません。
一般的な講評については，ネットにたくさん転がっていますのでそちらを参照していただくことにして，ここでは，個人的に気になったことを皆さんへのアドバイスとともに記したいと思います。
まず一つ目。今回は名詞の可算／不可算，単数／複数に関連する問題が散見されました。
大問３Ｃの問5（穴埋め）では，「自動車」に相当する語が入ることを発想した上で，「many elderly people（多くの高齢者）が使う」という文脈や，直前のtheirを踏まえて，複数形（cars）で書くことが求められました。実際，carと書いてしまったという受検生もいましたが，文法的にはセーフでも×とされる可能性があります。（大勢の高齢者が１台の車を使っているというのは...不自然ですね，と指摘すると，「カーシェアなんです！！」と抗議にあってしまいましたが。）そんな分の悪い賭けに出ないで済むように，今から名詞の形を吟味するクセを付けておきましょう。
また，問３Aの問２（穴埋め）は，foodの複数形foodsを含む解答が想定された問題でした。foodは大雑把に「食べ物」の意味で用いるときには不可算名詞なのですが，肉・魚・野菜など「食品の種類」に焦点が当たっている場合には可算名詞としても扱われます。ひょっとすると，答案を作る際に戸惑いを感じた受検生がいたかもしれません。なお今回は，空所の直前でfoodsが使われている上，foodとしても意味の通る答案となるため，得点にはそこまで響いてこないと思われます。それでも，見慣れない形に動揺を誘われたり，神経をすり減らしたりすることはあり得ますので，事前に知っていることはやはり武器となります。とはいえ受験勉強の時間は有限。膨大な英語の知識を片っ端から暗記するのは不可能ですし，そうすべきでもありません。「〇〇は可算、□□は不可算」といった暗記一辺倒の学習ではなく，普段から「なぜ？」という疑問をもちながら，規則性や関連性をとらえながら勉強していくことが大切でしょう。私たち講師も，その問いかけに応えられるような授業を展開してまいります。
高得点圏の難関校では，文法の理解はあくまで前提（スタートライン）であり，細部のミスが命運を分けることになります。本番でミスを最小限にする，いえ，ゼロにするためには普段の勉強から細部にこだわって勉強していく必要があります。問題の答え合わせをする際には，①ミスを見逃さない，②ミスの原因を追究する，③わからなければ人（講師）に聞く，といった姿勢を徹底しましょう！
二つ目。今回は，大問１のリスニングと大問４の両方で英作文の出題がありました。いずれも，聞き取りや読み取りとの融合問題で，まとまりのある文章を完成させるというスタイルでした。形式上は昨年度とあまり変わりませんが，よく見ると両問題で文脈のつながりが強まっていることに気づきます。公表された正答表を見ても，欄外の注釈には「内容的につながりがない場合は０点とする」と何度も記されています。昨年にはこのような文言はありませんでした。実際どのように「つながり」が判断されるかは採点者の裁量となってしまうでしょうが，少なくとも文章の中身をチェックしようという姿勢が以前よりも強く顕れています。今後は，文法的に正しい文を書く力だけでなく，論理的に文章を組み立てる力も重要になってきそうです。
語彙や文法といった英作文の土台をしっかりと固めるだけでなく，自分の体験や考えについて，筋道を立てて伝える力（＝国語力）も磨いていく必要があるでしょう。
以上、金岡講師からでした。
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※4月1日の新小6の5科は10:30～12:20で実施いたします。
※南北オープン模試とトライアルテストは講習前の実力試しのテストとなります。
テスト時間は以下の通りとなります。
