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2023.03.28

NISCO plus 啓明教室

令和5年度 北海道公立入試の感想 理科編

こんにちは!!NISCOplus+伏見教室・啓明教室担当の橋本です。

春期講習会中ですが、理科担当の根本が理科の感想を書いてくれたので掲載します。

全体を通して:問題全体を通して、記述問題の出題数および「記載すべき内容量」が圧倒的に多く、前年度に一部都道府県で採用されたタイプの、新しい出題傾向を多く取り入れている様子が感じ取られました。

1⃣(小問集合)

例年と比較して、「思考力を問われる問題」が多く出題されており、いわゆる「頻出単語の丸暗記」では対応することが難しいものが多くありました。例として、問4 エンドウの種子のもつ遺伝子を考える問題 においては、かけ合わせ方によるパターンを、各種子A~Fにあてはめ、取捨選択していくといった、例年でいえば各単元の問4、問5に来てもおかしくない内容が出題されていました。小問集合を、「安定して点の取れる、楽な部分」ととらえていた生徒には、かなり出鼻をくじかれる内容であったと思われます。

2⃣(2年生物・呼吸系)

内容自体は特別なものではありませんでしたが、「実験レポートの空欄補充」という形で、考察内容を予想させたり、グラフ数値を記入するための計算があったりと、出題方法に大きく変更が入った形となりました。受験生の自己採点の際にも、「内容はわかっていたはずなのに記述にどう書いてよいか分からない・迷ってしまった」という声が寄せられており、前単元とあわせ非常に思考力・想像力を必要とする出題傾向になっていると考えられます。

3⃣(2年化学・酸化還元・質量比)

2年化学の例年の出題傾向としては、反応の過不足のあり・なしが主題になる計算やグラフ作成が主でありましたが、今年は記述を含めた原理の理解が重きを占めており、かつその記述内容も決まった解答があまりない、「答えにくいタイプ」でありました。記述以外の中間点も存在しているため、その部分で確実に抑えられているか、が総合的な点数を大きく分ける部分になると思われます。

例として、問1(3)の解答例 同質量の酸素と反応する金属の質量比(原子量の比)を問う問題は定番ですが、「そういえる理由」(正答例:MgOとCuOはどちらも酸化物中の金属原子と酸素原子の個数の比が1:1であるから。) についての設問はかなり答えにくく、「どうしてこの実験をしているのか」といった根本的な理屈を理解しているかを問われる問題といえます。

4⃣(3年地学・金星と月)

前単元と同様、現象を理論的に理解し、論理的に説明する力を必要とされる出題傾向となっていました。特に金星、月などの天体は、「宇宙からみた」視点と、「地球からみた」視点での動き方の理解が必要となっており、なおかつ当該単元は、多くの学校で3年の後期の授業内容であり、学習に十分な時間が取れない生徒もおり、点数に大きく違いが出たと思われます。

例として、問2(1)では、、宇宙から見た天体の動きを、地球から見た時の見かけの動きおよび方角と照らし合わせて考える必要があり、また①~③が正解しているものの天体の位置関係の記号問題(ウが正解)を誤答し、点数を大きく落とす生徒も見受けられました。

5⃣(1年物理・光)

これまでの単元と比較すると、出題内容・範囲ともに比較的例年に近く、点数は安定してとりやすい範囲だと考えられます。とはいえ、1年物理(光音力)の部分は元々苦手にしやすい生徒の多い分野であるため、受験期に復習を十分に行えたかどうかがカギとなるでしょう。記述に関しても、「問われている内容」を理解する、国語力が必要とされていました。

例として、問2(1)の作図正答例、凸レンズの作図においては、主に光軸と平行、凸レンズの中心を通過、手前の焦点を通過、の3本の光の道筋が最重要になりますが、光は凸レンズのどこを通っても像のできる位置に収束するという原理を理解しているかどうかがカギとなります。

総論 全体的な難易度の上昇傾向に加え、全国的に解答における国語力・文章力(読解・記述両面)が必要となり、今まで通りの学習方法では十二分に対応することが難しくなってきています。今年度以降も新しい傾向の問題を取り入れる可能性を考え、授業・復習時に重要部分だけ丸暗記する、などではなく原理自体を理解すること、そして説明・記述の練習をよりいっそう推進することが必要とされます。

以上、根本からの感想でした。

社会と国語はまだかなと思っている方もいらっしゃると思います。

必ず、社会と国語も載せますので、今しばらくお待ちください!

最後に春期講習会のお知らせです。

お問い合わせがまだ続いています。講習会を検討中の方は、授業料が今回はかからず教材費・テスト代だけですので、途中参加からでも大歓迎です。講師一同お待ちしております。

※4月1日の新小6の5科は10:30~12:20で実施いたします。

テスト時間は以下の通りとなります。

講習会費用(受講料無料・テキスト代とテスト代のみです)は以下の通りです。

新中3 3800円

新中2 3800円

新中1 3800円

新小6(5科) 3000円

新小5・新小6(2科) 2500円

新小3・新小4 2100円 




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