こんにちは、平岡中央教室担当の小中谷です。
今回はティ ナイ バイ マイの続編(最終回)です。試験に関係あるネタを交えてお話させていただきます。
タイの国民は約95%が仏教徒です。男性は一生に一度短くて一ケ月、長ければ生涯僧侶としての修行に励まなければなりません。仏門修行をしなければ、タイの男性は「成人した」とは見なされないそうです。修行期間中、自分で食事の支度をすることはできません。
タイでは一般の人は僧侶に喜んで食べ物を差し出します。これを「タン・ブン」(徳を積む)といい、そうすることで自分だけではなく家族も幸せになる、タイの人はそう考えているそうです。ちなみに僧侶が食べ物を施してもらう行為を「托鉢」といいます(試験でよく出るワードです)。
タイでは数多くの有名な寺院が観光地となっておりますが、日本の寺院とちがうな、と真っ先に感じたのは「仏像」の印象です。タイの仏像は金ぴか、痩せていて、鋭い目つき。日本の寺院で見る仏像とはまるで異なるシャープな印象でした。なぜ、タイと日本の仏像には大きな違いがあるのでしょうか?
タイの仏教は「上座部仏教」といいます。仏教の開祖シャカが厳しい修行に耐えて悟りを開いた姿、タイの仏像はこの姿を再現しています。厳しい修行に耐え己を磨け、タイの仏像はそう語っているのかもしれません。自分を救うのは厳しい修行に耐えた自分なのですね。
それに対し、日本では鎌倉時代の仏教で学習したとおり、庶民を対象にした浄土宗、浄土真宗などは念仏を唱えれば誰でも極楽に行けると説いています。人間は心理的にまるいものを見ると安心するそうです。子供向けキャラクターがまるいのもそのためだそうです。ありがたみを感じさせてくれるのは、シャープさよりもまるさ、なんですね。
今回のテストでは平岡中央中、北野中のどちらもアジアが試験範囲になっておりますので、仏像の見た目の違い、托鉢をする理由などおわかりいただけましたでしょうか。試験前のちょっとした豆知識でした。
〔追記〕
このキャラクターは、私が板書でよく使うキャラクター(?)です。
丸いので「球体」という意味で「スフィア」と名付けました。
塾生には「先生、顔かいて~」とせがまれますが、
顔はかかないことにしています。
もし顔をかくなら、自分で好きなようにかいてほしいからです。
(私の絵心の問題もありますが...)
〔さいごに〕
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